飛騨街道の要所として、”尾張様の御納戸”と呼ばれた七宗山の懐に抱かれた里として、七宗町には古くから多くの文化が運ばれてきました。
飛騨街道によって江戸や上方から伝わってきたのは人形浄瑠璃。江戸時代には葉津文楽としてこの地に定着し、昭和初期まで山村の数少ない娯楽として親しまれてきました。
そして、全国行脚の旅の一時期を七宗で過ごしたといわれるのは円空です。神渕に円空屋敷と伝えられる土地があり、周辺には数多くの円空仏が現存しています。
また、美濃国守 土岐頼貞ゆかりの龍門寺は貴重な文化財の宝庫。中国の画僧によって描かれた絹本着色釈迦善神図をはじめ、室町時代より伝わるさまざまな寺宝が残されています。
山里に息づく豊かな文化は、七宗町の風光明媚な自然と素朴な人情に見せられた東西の旅人たちが、運んできたものかもしれません。 |