まちづくりの歩み


   
   住民参画による道路計画案づくりの軌跡

 
  七宗町は典型的な中山間地域にあり、加えて少子高齢化が一段と進んでいる中で、道路整備は大きな課題と
 なっています。
  特に主要地方道可児〜金山線(町内路線延長12.3km)は神渕地区と上麻生地区を結ぶ重要な生活道路で
 あります。
  しかし、国道41号線〜追洞間の2kmについてはこれまでの十数年間、様々な事情から改良が遅れていました。
  昨今ではそれぞれの行政分野において住民参加がクローズアップされています。
  そこで、七宗町では道路計画においてもこの手法を導入すべく、関係4地域から選出された28名の住民委員に
 よる「道路計画づくり委員会」を平成12年5月11日に設置し、1年有余にわたり16回の委員会を開催し真剣な
 取り組みを経て、平成13年7月3日の提言式において、「ルート案提言書」と本郷地区まちづくり協議会による自
 主的な「まちづくり案」を、町長に提言しました。

関 係 4 地 区 で の 懇 談 会
 
  平成10年末、住民の反対で引き延ばしになっていた主要地方道可児金山線「追洞〜本郷」区間の道路改良に
 ついて、岐阜県は、これまで住民に示してきた道路計画案を白紙撤回し、同時に行政主体による計画案作成の手
 法を見直すことを決めました。
  各地区での懇談会で、住民参画によるルートを決めてもらうこと、行政側はサポート役であることを説明しました。
   
   追洞地区懇談会  平成12年2月 1日
   本郷地区懇談会  平成12年2月 3日
   飯高地区懇談会  平成12年2月14日
   戸刈地区懇談会  平成12年2月15日

委 員 会 の 開 催 状 況

 第1回 委 員 会(平成12年5月11日)

 ・4地区の委員に委嘱状を手渡す。(追洞地区10名、本郷地区5名、飯高地区7名、戸刈地区3名)
 ・委員会の役割と位置づけを確認する。

 第2回 委 員 会(平成12年5月29日)

 ・委員長と副委員長3名の選出をする。
 ・浅野聡三重大学工学部助教授による講演会

 第3回 委 員 会(平成12年7月8日)

 ・現道周辺の現地調査(3グループ)

 第4回 委 員 会(平成12年7月26日)

 ・現地調査した結果を各グループ別に発表する。

 第5回 委 員 会(平成12年8月9日)

 ・各グループの調査結果を基に「現地確認点検地図」を作成する。

 第6回 委員会(平成12年9月19日)

 ・各地区の集会で出された意見を各地区の委員が発表し、質疑応答がある。
 ・どのような道づくりにするかテーマの検討に入る。

 第7回 委員会(平成12年10月19日)

 ・メインテーマを「次世代への贈り物」、サブタイトルを「水辺を生かした、心やすらぐ交流の道づくり」にすることに
  決定する。

 第8回 委員会(平成12年11月7日)

 ・航空写真を使い、現地点検確認地図により残したい項目を図面上に落とし、ルート素案の作成を開始する。

 第9回 委員会(平成12年11月24日)

 ・3班のルート素案を技術的な面を考慮し、1つにまとめる作業にかかる。

 第10回 委員会(平成12年12月7日)

 ・1つにまとめた統一ルート素案が完成する。
 ・第2回地区別全員集会の進め方と、取り決め事項について協議する。

 第11回 委員会(平成13年1月31日)

 ・各地区の集会で出された意見を各地区の委員が発表し、委員会で検討する。

 第12回 委員会(平成13年2月27日)

 ・前回まとめられた意見について、その対応を総合的に協議する。
 ・追洞地区からの要望で、現状のルートを拡幅することで検討してほしい。という意見が出されたことで、追洞地区
  の全員集会で調整してもらうことになる。

 第13回 委員会(平成13年4月17日)

 ・追洞地区に対する対応の検討をする。

 第14回 委員会(平成13年5月15日)

 ・ルート素案に対しての技術的な検討結果を報告する。

 第15回 委員会(平成13年5月23日)

 ・全員集会の意見に基づいてルートを修正する。

 第16回 委員会(平成13年6月12日)

 ・「追洞〜本郷」区間のルート計画案報告会


地 区 別 全 員 集 会

 第1回 地 区 別 全 員 集 会

   
   各地区の委員がそれぞれの地区住民に今までの委員会での経過を詳細に報告する。
    追洞地区集会  平成12年8月19日
    本郷地区集会  平成12年8月19日
    飯高地区集会  平成12年8月19日
    戸刈地区集会  平成12年8月27日

 第2回地区別全員集会
   
   委員会として1つにまとめたルート素案に対して、住民意見の聴取が行われた。
    追洞地区集会  平成13年1月14日
    本郷地区集会  平成13年1月13日
    飯高地区集会  平成13年1月13日
    戸刈地区集会  平成13年1月13日

提    言    式
 
 ・平成13年7月3日 七宗町役場会議室
 ・提言式では委員長が「主要地方道可児〜金山線のルート案は、住民の皆さんと委員の皆さんの汗と涙の結晶で
  あり、早期完成を望みます」とあいさつし、町長に提言書を手渡しました。
 ・また道づくりに伴い、本郷地区まちづくり協議会で決めた「まちづくり案」についても説明がありました。
 ・町長は、委員の皆さんへの労いと感謝の言葉とともに「近く、県当局に提言書を上申します」と述べ、提言式は終
  了しました。

そ の 後 の 道 路 計 画 促 進 委 員 会 の 報 告


 第1回 委員会
(平成14年2月21日)

 ・事業を促進するため新たに道路計画促進委員を選出する。
   追洞地区10名、本郷地区8名、飯高地区7名、戸刈地区3名、樫原地区2名
 ・道路計画促進委員会の趣旨説明をする。

 第2回 委員会(平成14年8月22日)

 ・道路計画促進委員会の目的について説明をする。
 ・委員長1名、副委員長4名を選出する。

 第3回 委員会(平成14年10月3日)

 ・委員会の目的等(ルール)の変更事項の確認をする。
 ・提言を尊重し追洞地区は山側と現道の二つのルート案(50〜100m幅について)を県に提示して頂き地区で検
  討する。

 第4回 委員会(平成15年3月24日)

 ・本郷、戸刈、樫原地区は、地図で示すルート案で住民合意を得る。
 ・飯高地区は先の道路計画づくり委員会で、ほぼ合意に達していたルート案で関係住民の合意を得る。
 ・追洞地区は山側ルート案を多数意見で決める。(この多数意見で決めた「協力依頼書」は資料として別に保管)
 ・町長に報告する内容を決定する。

 第5回 委員会(平成15年4月24日)

 ・主要地方道可児金山線(国道41号〜追洞間)ルート案の報告書を町長に提出する。

 (報告書内容)
  ・追洞(灰兼)地区のルート案は、山側(バイパス)ルート案とする。
  ・本郷地区は、別紙図面にルート案の中心線を示す。
  ・飯高地区は、先の提言書に示すルート案でまとめる。
   (各ルート案の図面あり)
   又、報告にあたり地区住民との合意に不十分な点もありますが、今後事業推進に向けて行政は地区住民に
  十分な配慮を切にお願い申し上げます。(各地区の経過報告書は省略)

 ○委員会報告書を受けて、行政及び議会は県に対し全線のルート決定を要望した。
 ○県側から全線(約2q)ルート試案が示され了解を得る。



                 お  わ  り  に

道路計画づくり委員会   今回の七宗町の取り組みは、住民参加のなかでも事業計画
  段階からの住民参画であること、公共性の高い道路事業であ
  ること、そのなかで七宗町の住民参加が事業計画化に結実し
  たことには大きな意義があり、「自分たちのまちは自分たちで
  きめる」という自治への意識が、関係した住民一人ひとりに芽
  生え、次の事業、そして七宗町によるまちづくりへと次世代に
  受け継がれていくことでしょう。