自然の神と崇めた先人の心を伝えて

 七宗町に春の訪れを告げるのは、山々にこだまするにぎやかな祭囃子です。 季節ごとの豊かな恵みは、大地を司る神からの授かり物。 先人たちはそう信じ、野山が芽吹く頃、一年の五穀豊穣を祈ってきました。
 山車や御輿が繰り出すなかを、勇壮な黒獅子が荒れ狂う。天狗とおかめが舞い踊る……。天岩戸の神話にちなんだ神渕神社の例祭は、約400年の歴史を持つ春の一大イベント。
 そして、若葉映える5月には、赤池弁財天祭が盛大に繰り広げられます。古式ゆかしい心事が、昔のままに受け継がれているのは、野が、山が、今も変わらぬ恵みをもたらしてくれるからでしょうか。

絆を深めながら、新しい伝統を育てる

 四季折々のイベントが、人と人との絆を深める七宗町。色とりどりの花火が夜空を彩り、盆踊りの輪が大きく広がる夏まつり。「おいでよふる里まつり」は、秋にふさわしい文化と農産物の祭典です。
 炭焼きに機織り、わら細工体験……。山村の素朴な暮らしを伝える ロックタウンプラザの多彩な催事も、まちの名物となりつつあります。まちに新しい郷土芸能をつくろうじゃないか! ふるさとを愛する若者たちの心意気から生まれた飛水太鼓もまた、 まちのさまざまな行事とともに、未来へと託されていくことでしょう。