【フレイルとは】

フレイルとは、加齢によって心身が衰え、健康と要介護の中間にある状態を指します。具体的には、身体的機能や認知機能の低下、社会的なつながりの減少などが特徴です。

「まだ元気に動けているから大丈夫」、「自分には関係ない」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、フレイル状態を改善をせずにそのまま放置すると、介護が必要な状態になる可能性が高いため、早期発見と適切な予防・改善をしていくことが大切です。

【簡単フレイルチェック(国立長寿医療研究センター日本語版フレイル基準一部改変)】

 思い当たることはいくつありますか?ご自身の生活を思い出しながら答えてみましょう。

  • 6か月で、体重が2kg以上痩せた
  • ペットボトルのふたが開けにくくなった(握力:男性28kg以下、女性18kg以下)
  • (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
  • 横断歩道を青信号の間に渡り切れないことがよくある(徒歩で1秒に1m進めない)
  • ウォーキングなどの軽い運動や体操を週に1回もしていない

あなたはいくつ当てはまりましたか?当てはまった項目の数でご自身のフレイル度を確認しましょう。

  • ひとつも当てはまらない方:
    健康な状態です。今の状態をキープしましょう。
  • 1~2つ当てはまる方:
    プレフレイルの可能性があります。今のうちから予防しましょう。
  • 3つ以上当てはまる方:
    フレイルの可能性があります。早めの対策で改善を目指しましょう。
【フレイル予防・改善のための3つの柱】

 フレイル予防・改善のための3つの柱は、「栄養」「運動」「社会参加」です。

◇栄養◇
 フレイルを予防するためには、バランスのよい食事を3食しっかり摂ることが大切です。筋肉の構成に必要なタンパク質、筋肉と骨の健康を保ち、カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨の材料になるカルシウムをバランスよく摂りましょう。

◇運動◇
 バランスの良い食事を摂りながら適度な運動をすることにより、筋肉や骨の量が減少するのを防ぎ、身体的フレイルを予防することができます。まずは近所を散歩することから始め、慣れてきたら徐々に運動量を増やしていくことがおすすめです。

◇社会参加◇
 社会参加は、特に心の健康につながります。身体の健康に気を使っている方でも、社会参加をしていないとフレイルが進行してしまう可能性があります。近所の人や友人と話すこと、趣味のサークル活動に参加すること、「はつらつ貯筋教室」などの教室に参加すること、ボランティア活動に参加すること、家庭内での役割を持つこと(ゴミ捨て・掃除)など実現しやすい目標から始めてみましょう。

「栄養」「運動」「社会参加」はフレイルだけでなく、健康な体と心を維持し、いくつになっても元気でいるために大切です。元気なうちからフレイル予防を始め、健康寿命をのばしましょう。

問合せ先

七宗町役場 健康福祉課 地域包括支援センター
TEL:0574-48-2046