七宗町GIGAスクール構想 ネットワーク整備計画
七宗町GIGAスクール構想 ネットワーク整備計画
1. 目的
七宗町におけるGIGAスクール構想の実現に向けて、すべての学校に高速かつ安定したインターネット環境を提供し、ICT教育を円滑に行えるネットワークインフラを構築します。この計画により、児童・生徒1人1台の端末を用いた授業や、オンライン学習、デジタル教材の活用を支援します。
2. 計画期間
•2020年度 町内2小学校、2中学校に1Gbpsの校内LANネットワークを整備
•2025年度以降、必要に応じて最適なネットワークを維持するための更新整
現状の児童生徒数及び利用頻度ではネットワーク速度での課題は見られないが、今後も利用状況を考慮し必要に応じてアセスメントを行い、ネットワーク速度の確保に努める。
ネットワーク速度が確保できている学校の割合
令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | 令和9年度 | 令和10年度 | |
十分なネットワーク速度が確保できている学校の割合 | 100% | ― | ― | ― | ― |
アセスメントの実施有無 | 有 | ― | ― | ― | ― |
3. ネットワークインフラ整備の基本方針
1. 高速・安定した通信環境の確保
- すべての教室で、安定して利用できる高速インターネット回線を導入。
- 通信速度は、同時に複数のデバイスが接続しても遅延が発生しないような帯域幅を確保。
2. 全校内Wi-Fi環境の構築
- 各学校内で、全ての教室、図書館、特別教室、体育館などの学習エリアにWi-Fi接続を提供。
- モバイルルーターを活用し、屋外授業や活動時もネットワークにアクセスできるようにする。
3.セキュリティと安定性の確保
- 安全なネットワーク環境を提供するために、適切なフィルタリング機能とセキュリティ対策を実施。
- ネットワーク監視システムを導入し、異常が検知された際に即座に対応できる体制を整備。
4. 設備内容と技術仕様
1. 光ファイバー回線の導入
- すべての学校に光ファイバー回線を導入し、最大1Gbps以上の高速インターネット接続を提供。
- 各学校の規模や生徒数に応じて、必要な帯域幅を見積もり、適切なプランを選定。
2. 校内LANの構築
- 各教室に有線LANポートを設置し、教員用のPCや各種機器を安定して接続。
- ネットワークスイッチを各階に設置し、効率的なデータ伝送を実現。
3. Wi-Fiアクセスポイントの設置
- 各教室、図書館、特別教室、体育館、校庭にWi-Fiアクセスポイント(AP)を設置し、スムーズな接続環境を提供。
- APの配置は、電波干渉や混雑を防ぐために計画的に設計し、全エリアで均一なカバー範囲を実現。
4. ネットワーク機器の冗長化
- 主要なネットワーク機器は冗長構成とし、故障時にもサービスが停止しないように設計。
- バックアップ回線も整備し、メイン回線がダウンした場合でも即座に切り替えが可能。
5. セキュリティ対策
1. フィルタリングとアクセス制限
- 各端末のインターネット利用において、フィルタリング機能を導入し、不適切なサイトへのアクセスを制限。
- セキュアな通信プロトコルを使用し、外部からの不正アクセスやウイルス感染を防止。
2. VPNと認証システムの導入
- 学校外からのリモートアクセス時には、VPN(仮想プライベートネットワーク)を用いて安全な接続を提供。
- 各端末ごとに認証システムを導入し、利用者の識別と不正利用の防止を徹底。
3. ネットワーク監視システムの設置
- リアルタイムでネットワークの稼働状況を監視し、異常を検知した際には自動的にアラートが発信されるシステムを導入。
- セキュリティ専門のスタッフが定期的にネットワークの状態を確認し、必要に応じて設定の見直しやアップデートを行う。
6. 運用・保守計画
1. 定期的なメンテナンス
- 定期的な、全校のネットワーク機器の点検・メンテナンスを実施し、安定した運用を確保。
- 必要に応じて、機器のファームウェアアップデートを行い、最新のセキュリティパッチを適用。
2. 障害発生時の対応マニュアル
- トラブル時に迅速に対応するためのマニュアルを各学校に配布し、教員も基本的な対処ができるよう研修を実施。
- トラブルシューティングのサポート窓口を設置し、専門のサポートチームが迅速に対応できる体制を整備。
3. 定期的な利用状況の分析
- ネットワークの利用状況を定期的に分析し、トラフィックの偏りや問題点を早期に発見。
- 分析結果に基づき、必要に応じて帯域幅の調整や機器の増設を検討。
7. 予算計画
1. 初期導入費
- 光ファイバー回線設置費用、LANケーブル設置費用、Wi-Fiアクセスポイントの購入・設置費用。
- ネットワークスイッチ、ルーター、セキュリティ機器の購入費用。
2. 年間運用費
- インターネット利用料、セキュリティライセンス費用、メンテナンス契約費用。
- 機器更新費用(4~5年ごとの更新を想定)。
8. 今後の課題と対応策
1. 通信量の増加への対応
- 動画教材やリモート授業の普及に伴う通信量の増加に備え、帯域幅の拡張とネットワーク機器の増強を検討。
- 未来の利用拡大を見据えたスケーラビリティのあるネットワーク設計を採用。
2. 運用スタッフの育成
- 教職員向けに基本的なネットワーク運用・トラブル対処の研修を実施し、学校内での初期対応力を強化。
9. 結論
七宗町におけるGIGAスクール構想のネットワーク整備計画は、すべての児童・生徒が学びに集中できるよう、安定したインターネット環境の提供を目指します。本計画を通じて、町内のICT教育の基盤を強化し、未来の学びに適応した教育環境を実現します。